【2018年版】ホームページ制作価格相場!用途と目的別に適切な作成費用を
ホームページ制作を依頼するのであれば、ホームページの価格相場というものをある程度理解しておく必要があります。すべてのホームページ制作会社が相場から逸脱していない価格設定をしているわけではありません。
また、全くホームページに関する請求について知らないことがあれば、安く設定している制作業者さんでも高いと感じてしまうこともあります。これは後々あそこにしておけば良かったと後悔につながります。
ホームページの制作依頼は気軽に出せる費用で済むことは少ないです。高い費用をかけてホームページを作成したけど、自社のホームページにはそこまで費用をかける必要がなかった。という失敗をしないためにも価格の相場をしっかりと押さえましょう。
また、この業界の特徴として価格相場が大きく変動します。常に最新のものを押さえておくことが大切になります。ここでの情報は2018年6月現在の情報となっています。
ちなみに最近の価格相場の傾向としては、ホームページ制作会社が増えたことで価格競争が激化していること、近年で大きくプログラミングの表現難易度が容易になったこと、の2つの理由から昔よりもぐっと価格相場が下がっています。
Contents
ざっくりとしたホームページ制作の価格相場
しっかりとホームページの価格相場を知るためには深く踏み込む必要がありますが、まずはざっくりとわかりやすく概要を捉えていきましょう。ここでは規模別に簡単に価格相場を紹介します。
独自システムをいくつも持つ大規模なWebサイト
独自システムを持った大規模なWebサイトを持つのであれば予算は200万円からどこまでも跳ね上がっていくと考えておきましょう。
大規模なWebサイトとはECサイトと呼ばれる通販などのネットショッピングを目的としたWebサイトなどを指します。具体例を上げるのは少し難しいですが、誰しも知っている某ショッピングサイトなどはこれに含まれます。
独自システムに関しては、過去に購買履歴を持つお客さんと新規のお客さんを自動的に分けるシステムが欲しいと考えれば、その機能1つに対して数十万円から数百万円といった価格になります。
ここまでの大規模なサイトですと「お問い合わせに関すること」「買い物カゴの設置」といった様々なシステムを導入します。基本的にホームページの料金は表現の複雑さで概ね決まっていますので、表現が複雑になればなるほど、難しくなればなるほど高くなっていきます。これ、価格相場を考える上でも大事なことです。
大企業が持っているようなホームページはグラフィカルであることが多いですね。かっこつけていいましたが、独特な動きを見せたり、拝見したユーザーが「やっぱ違うな」と思わせるようなデザインです。これは表現するためにいくつもの技術を駆使しています。
- css animation
- java script
- php
これらは専門的な用語で依頼を考えているかたは知る必要がありません。5秒経ったらこの画像を右上からスライドインさせてね。などと伝えて表現するためのプログラミング言語です。要はコンピュータと話すための言葉です。
このプログラミング言語は知っておくと得するものです。使えるようになるには時間がかかりますが、どのようなものかというだけでも押さえておくことはおすすめです。
こういった表現が難しいものを表現する技術に対する料金がありますので、料金ががんがん上がっていくのは当然ですよね。長々と書きましたが要は技術料というわけです。
中小企業が持つべき一般的なホームページ
中小企業が持つべき一般的なホームページの価格相場は50万円から150万円です。持つべき、としたのはこれくらいの費用はかけて作っておく方が後悔されるかたが少ないという私の経験論です。
相場と言っているにも関わらずこの開きですが、これにもしっかりと理由があります。ホームページに何を求めるかによって50万円から150万円の中で振り幅が生じます。
例えばホームページに集客力を持たせたいとプラスαで考える場合には、一概には言えませんが100万円を超えるあたりが最低価格の相場になってくるはずです。
逆に集客力もいらないと言うのであれば、看板として会社を説明してくれる、訪問者に対して安心と信頼を与える意味合いのホームページでは50万円から依頼することができるはずです。
しかしあくまでも価格の相場です。多くの強力なライバルがひしめくキーワードを狙いにいくことを考えるのであれば、その分技術料は高くなります。これは先述した表現(検索順位で上位を取る)が難しければ難しいほど価格が上がるということですね。
「狙うキーワードってなに?と考える人向けにSEO対策に関するリンク」
料金を安く抑えた中小企業向けのホームページ
料金を安く抑えて作ろうと考えている中小企業向けのホームページの価格相場は20万円から30万円程度となります。
これにはあまり動きがなかったり、「よく見る形だなー」という感覚を覚えるホームページが該当します。ここではざっくりとした説明なので曖昧となっていますが、詳しくは事項からしっかりと説明していきますよ。
ホームページの価格相場は組み合わせで考える
まずホームページ制作を依頼することを考えたら、ホームページの価格相場は組み合わせ次第ということを理解しましょう。ホームページに何を求めるのかという目的別で参照すべき相場が大きく変動するのがこの業界です。
例えばホームページに動きを多彩にするなどものすごく格好いいものを求めている。という目的を持っているのであれば、価格相場は動きがついている視認性の高いホームページの価格相場を参照します。
さらにその上でホームページ内で出勤管理をするためのシステムも構築したい。ということを考えるのであれば、この独自システムの価格相場を参照すべきとなります。しかし”独自”システムの構築はあくまでもオリジナルなものになりますので価格相場が存在しません。
そのため独自システムなどを考えた場合のホームページの価格はなかなか相場という単語を使うことが難しくなります。またお客さんが求めている目的もそれぞれです。その目的によってもどの技術を使うのかという点で価格はかなり動きます。
こういった背景により、多くのホームページ制作業者がなかなか金額を明示することが難しくなっています。そのため「まずはお見積もり」といった形式になるわけですね。
「業界がブラックだから相場が不安定」というわけではないことにご安心ください。余談ですが私が働き始めた当初はこの業界いろいろな意味ですごかったです。最近はしっかりとした素晴らしい制作業社が多いです。
余談が入りましたが、要するになかなかホームページの相場はこれ!と断定することはできません。いくつもの技術を駆使した要素が組み合わさって完成されます。要素としてはざっとあげるなら以下があります。
- デザイン
- コーディング
- プログラミング(CMS導入・javascript使用など)
- 集客力(SEO対策)
- 成約力(LPO)
デザインを担当する人。コーディングを担当する人。プログラミングを担当する人。プログラムの試験をする人。様々なプロの技が組み合わさって完成されます。さらにマーケティングも含めると、集客力や成約力のプロの技術があります。
これら様々な技術が組み合わさってホームページの価格が決定されるということを押さえておきましょう。では次はそれらの技術はどれくらいが価格相場となるのか?について説明します。
制作項目別で見る価格相場
ここからはよくわからない単語も出てくるかもしれませんが、それらの専門用語を一つ一つ解説しているページを項目の下部で紹介しています。目を通して「どういうこと?」となれば下部の解説ページをご参考にしていただければよくわかると思います。
ちなみにあくまでも制作における価格相場となりますので、サーバー代やドメイン代といったホームページを運営するために必要なものを用意する料金は含めておりません。サーバー代、ドメイン代に関する費用を知りたい方はこちらをどうぞ。ものすごく高いものではありませんのでご安心ください。
「サーバー?ドメイン?」がすぐに理解できてしまう!利用料金を含めた解説
では制作項目別の価格相場をみていきましょう。ここではホームページ制作依頼を考える時の多くのケースで検討することとなる下記の制作項目別で価格相場を紹介します。
- デザイン
- コーディング
- CMS導入
- レスポンシブデザイン
- SEO対策
- LPO
- その他追加費用で考えておくべきこと
デザイン費用の相場
まずはわかりやすいところから、ホームページのデザイン費用です。
ホームページのデザイン費用は一般的に以下の2項目に分けられます。
- トップページデザイン
- 下層ページデザイン
トップページデザイン
トップページデザインとはホームページのメインとなるデザインとざっくりと把握しておけばとりあえず問題はないです。
トップページデザインの価格相場は5万円程度です。動きをつけるのであればプラスα、画像を作ってもらうならプラスαといった感じで高くなります。デザインに強い格好いいサイトを作ることが得意な会社はさらに高くなります。
デザインの満足を考えた場合には好みによるところも大きいと思いますので、制作会社のホームページデザイン、制作実績を見るのが一番参考になると思います。
また動きの有無(正確にはflashの導入、javascriptの導入)によってもだいぶ変動します。そしてデザイナーの腕によっても変動します。
超一流のデザイナーに依頼しようと思えば、デザインだけで数十万円はします。いえ、もっとすると思います。大企業などが依頼するような大手広告代理店が制作するデザインは感動するほど格好いいです。
上記で紹介している相場はあくまでも中小企業のかたが持つべきデザインの価格相場であるということをご理解ください。
ちなみに「デザインをもう一案ください」という場合は追加でトップページデザイン費用の3分の1程度を目安に請求となることが多いです。
追加費用を発生させないためにはデザインを一撃で決められるように「こんなデザインが好き」「こんなデザインでお願いします」といった好みのWebサイトを参考サイトとして先方に提出することがおすすめです。制作側としては面倒と思わず、むしろありがたいことなので遠慮なく提出しましょう。
下層ページデザイン
下層ページデザインの価格相場は15,000円程度になります。トップページ同様にプラスαをつけるのであればそれに応じて高くなるのが基本です。下層ページのデザインはトップページをベースに作成することになるので、トップページに比べて安くなることが一般的です。
下層ページは前述の通り、トップページがベースとなるためトップページのデザインに満足していれば満足できる内容となることが多いです。よって失敗しないためにはトップページのデザインがとても重要ということになります。
下層ページはカテゴリページ・固定ページ・記事ページの3種類が一般的です。カテゴリページのデザイン15,000円、記事ページのデザイン15,000円といった具合で下層ページの種類が増えるとその分料金が加算されます。
固定ページは会社概要、アクセスといった時系列に左右されないページとなります。固定ページは同じデザインを持つことが多いため、固定ページに属する簡単なページが増えても料金は加算されないことが基本です。
「トップページって何?下層ページって何?固定ページって?ホームページの構成」リンク
コーディング費用の相場
コーディング費用もデザインの項目と同様にトップページと下層ページとして分けられていることが一般的です。ここではトップページをコーディングする料金・下層ページをコーディングする料金を知りましょう。
コーディングとは簡単に言うと、画像の状態からホームページとして機能するように変換する作業です。デザインは画像の状態ですので動きが全くありませんが、ホームページはスクロールしたりクリックでページ遷移したりします。
ブラウザ上でこうした機能を持たせるコーディングをするためにはhtml・cssの技術が必要になります。基本的にコーディングの技術はデザインと違い、そこまで差が出るものではありません。そのため比較的他の項目と比べて相場が安定しています。
トップページコーディング
トップページコーディングの価格相場は15,000円程度になります。よくみかける料金制度ではデザインとコーディングのセット価格にしているところです。そのためトップページデザインとコーディングの料金が合わさっている場合には相場が65,000円程度となります。
下層ページコーディング
下層ページコーディングの価格相場は12,000円程度になります。これもトップページコーディング費用と同様に、デザインとセットになっているところがあります。セットで考えるのであれば、下層ページのデザインとコーディングを合わせて27,000円が相場と考えられます。
下層ページは会社概要、アクセス、お問い合わせといった共通のデザインでも同様にコーディング作業が必要です。よって同じデザインでもコーディング料金は加算されていきます。5ページを持つホームページを作るのであれば、5ページ分のコーディング料金となり、60,000円が相場になります。
CMS導入費用の相場
CMSはコンテンツ・マネジメント・システムの略で、「ブログや会社概要などの記事(コンテンツ)」を「編集・修正など(マネジメント)」する「便利なもの(システム)」ということです。
つまり自分で簡単に記事を追加できたり、誤字を修正したりすることができるようになるシステムです。このCMSを導入するためにはphpの技術が必要になります。
CMSの導入費用は目的によってかなり差が生じます。そのため導入するための価格相場を考えるのはとても難しいです。CMSを導入するだけでも70,000円以上は覚悟しておきましょう。
そのためCMSの導入を考える際はCMSを導入するメリットとデメリットを良く理解した上で、費用対効果が期待できるのであれば導入するのが失敗しないポイントです。要するに何を自社で更新したいのかといった導入目的をはっきりさせて導入することです。
例を挙げるなら「月に1回キャンペーンを打ちたい!そのため制作業者に依頼せずに自社でキャンペーンページを簡単にある程度おしゃれに作りたい!定期的にスタッフのブログも更新したい!」という目的を持っているのであれば導入すべきだと考えられます。
「CMSを導入するメリットとデメリット!目的を明らかにして考える」
レスポンシブデザイン費用の相場
レスポンシブデザインとはユーザーがそのホームページを見るために利用しているデバイスのサイズに合わせて閲覧できるデザインのことです。
つまりスマートフォンで見てるのであればスマートフォンのサイズでスマートフォンでストレスなく操作できるようにする、パソコンの大きなモニターを利用しているならそれに合わせることを指します。
スマートフォン用にするのはそのまま小さくするだけではなく、なるべくひとつひとつの要素を大きく表示することでユーザーのストレスを軽減させます。このサイトもレスポンシブに対応しています。
パソコンで閲覧されている方はブラウザを横方向に伸び縮みさせてみてください。スマートフォンの方はお手数ですがパソコンで開いてみてください。表示は変わっていることがわかると思います。
それぞれの閲覧しているデバイスで見やすくするのがレスポンシブデザインです。これは基本的にデザイン料金とコーディング料金を参照した1.7倍程度の料金が相場となります。
デザインとコーディングで100,000円かかっているケースであれば、170,000円が上乗せとなります。
ちなみにレスポンシブデザインはSEO上必須と言える項目となっています。スマートフォンの需要が急激に進み、スマホでホームページを閲覧する人の割合は全体で6割を超えていると言われています。
この影響から検索エンジンの利用割合が最も高いGoogleではスマートフォンにしっかりと対応しているホームページを評価しています。逆に対応していないと評価が下がり、検索エンジンの検索結果で上位表示が難しくなります。
この上位表示を考えるためにSEO対策を考えるのであれば、レスポンシブデザインは必須となります。
「レスポンシブデザインはもはや義務!SEO対策を考えてちゃんと費用をかけよう」
SEO対策費用の相場
まずは結論から言っておきます。SEO対策費用の相場は算出できません。いえ、相場はないと言っても過言ではありません。理由について紹介していきますが、特に不要というかたは次の項目までスキップしてください。
SEO(Search Engine Optimization)対策とは狙っているキーワードで検索結果に上位表示をさせるための対策です。SEO対策がなぜ重要なのか?など詳しくは下記をご参考ください。
「0から考えるSEO対策の基本と重要性」
検索エンジンはアルゴリズムと呼ばれる独自のシステムで、検索結果には検索ユーザーの疑問・不安・知りたいことを解消するためにどれだけ役に立つ記事・ホームページなのかを内部的にランキング形式で「タイトル」を表示しています。
ちなみにこのアルゴリズムは公表されていませんのですべてのSEO対策をする人たちは「予想」と部分的に公表された「事実」で対策をしています。基本的にSEO対策には正解がないということは理解しておきましょう。
この独自のアルゴリズムが決定した内部的なランキングが1位、つまり最もその検索ワードで知りたい人の解決につながるものが”基本的に”一番上に表示されるようになっています。
もちろん一番目につくものが一番上にある記事ですので、一般的な数値としては検索ユーザーの約2割がそのサイトに訪れると運営されているGoogleによって公表されています。この2割を獲得するためにSEO対策をすることとなります。
SEO対策については大きく分けて外部SEO対策と内部SEO対策の2つと、そしてコンテンツSEOがあります。
外部SEO対策
外部SEO対策とはSEO対策をするホームページに対して外的要因からSEO対策をします。外的要因とはそのホームページを変更することなく、別の要因で対策をすることです。
具体例として、被リンクが多ければ多いほどサイトの評価が上がっているという例から、他のサイトから対策するホームページにリンクを集めるという手法などがあります。
しかし基本的に外部SEOに関してはGoogleから「意味がありません」と公表されています。ではなぜ外部SEO対策をするのかは長くなりますので割愛します。興味のある方はどうぞ。
「外部SEO対策は無意味」リンク
外部SEO対策に関してはこれからホームページを作ろうと考えているかたやリニューアルを考えているかたは特に考える必要がありません。ただ導入を考えるのであれば継続的にかなり高い費用が必要になることを覚悟しておきましょう。
そしてしっかりと効果が出るのかをどうかを判断できるほど、SEOに対して詳しい人であることが外部SEO対策を依頼する最低条件です。断言します。
内部SEO対策
これからホームページを作ろうと考えている人、SEO対策をしていこうと考えている人はこちらがメインで考えていくべきSEO対策となります。内部SEO対策は対策するホームページに対して実際に変更したり改築、更新するといった対策をします。
内部SEO対策の具体例を挙げていくとキリがありませんので極端にまとめます。Googleが正しく評価してくれるようにホームページの構造をしっかりすることです。
「内部SEO対策は土台」リンク
詳細が気になるというかたはもちろん、今ではホームページで集客を考えている人にもぜひ知ってもらいたい内容ですのでご参考ください。
本題ですが、内部SEO対策の価格相場に関してはこれもまちまちです。料金に「内部SEO対策込み」としているところも見受けられますが、実際にはどこまで内部SEO対策をしてくれているのかは素人目には判断できません。
内部SEO対策がされているからゴリゴリの集客力がある!はありえません。内部SEO対策と合わせて、コンテンツSEOをしていくことが集客力を持つホームページ制作には大切になります。
コンテンツSEO
コンテンツSEOの価格相場も同様に一概には言えません。そもそもコンテンツSEOに関してはノータッチというところもあります。やり方を教えて終わるものもあれば、毎週丁寧に打ち合わせをしながらコンテンツを整えてくれるところもあります(その分費用はランニングコストとなりますが)。
ではコンテンツSEOとは?という点について簡単に説明していきます。
コンテンツSEOは内部SEO対策の一つとも考えられます。簡単に説明すると、Googleが最も推奨している質の高いコンテンツを作成することです。
では質の高いコンテンツとは?ということに関してですが、その検索ワードで検索をする人に対して最高の情報にすることです。検索をするということは解決したい疑問・不満・不安・怒りなど様々な感情を持っています。
これらをすべて解決してあげられる努力をしてコンテンツを作成するのがコンテンツSEOです。コンテンツSEOは知識がなくても検索するかたに対する思いやりと優しさでできますが、実際にコンテンツSEOで結果を出している人からすると全くできていないことが多いです。
そのため実際に結果を出している人からコンテンツに関して何をすべきかを相談して、チェックをしてもらいながら進めるのがコンテンツSEOの基本形となります。
SEO対策はいわば広告ですので、広告にかける費用と同様に費用対効果がすべてです。やはり目的に合わせてコンテンツSEOをしてもらうかどうか判断することがベストです。
「コンテンツSEOがなければホームページの集客力は育たない」リンク
LPO
LPO(Landing Page Oprimization)は簡単に説明しますと、ホームページ上で売りたいものをアピールするページ(LP)の最適化を図ることです。価格を考える場合には基本的にLP(Landing Page)の制作とセットで考えます。
LPOの価格相場もSEO対策と同様になんとも言えませんが、LPを制作してもらう価格を考えると20万円を超えるところが多いです。そのため相場ではありませんが、安くても20万円以上を覚悟しておきましょう。
LPを持っていない場合にはLPを制作してもらい、その上でそのページでしっかりと成約するために最適化をしてもらうという制作の流れになります。よってLPの制作を頼むことでLPOもセットの価格ということになります。
またLPOはSEO対策とセットで考えることが多いです。なぜなら成約率がとても高いLPを作成しても、そのページに訪問する人がいなければ意味がありません。逆も同様でLPに訪問する人はたくさんいるけれど、成約率が極端に低く売れないでは意味がありません。
SEO対策をしっかりとすれば、売れるLPを作ることはWebの専門家ではなくてもできます。逆はWebの専門家でなければSEO対策は少しハードルが高いです。そのためSEO対策をしてもらってLP制作は必要ないとする判断も十分ありです。
LPの中身(文章)を考えることはWebの専門家ではなくてもできます。しかし次の2点はWebの専門家でなければ難しいです。
- 売れるボタン配置といったWebサイトを閲覧する人の目の流れを意識した構造
- LP自体のWeb上で制作、ホームページへアップロード(これはCMSを導入し、LP制作をWeb上で自作できるようにすることで可能になります。)
SEO対策同様に、LPOも広告となりますので費用対効果で制作の依頼を考えることが重要です。
「LPOに関して詳しく!」リンク
その他追加費用として考えておくべきもの
さて、最後の項目となりましたがここには様々なものが含まれます。例を挙げていくとキリがありませんので、よくある追加費用5項目をピックアップします。
- ディレクション費用
- 写真撮影代行費用
- バナー画像作成費用
- お問い合わせフォーム作成費用
- アクセス解析
ディレクション費用
ディレクション費用とは打ち合わせ代やホームページの企画代といったものが含まれます。そのためホームページを作成する際はこの料金は必須となります。
価格相場は50,000円から100,000円となり、この価格はサイトの規模の大きさに比例して高くなります。
写真撮影代行費用
ホームページはデザインが重要ですが、そのデザインの中でもかなり重要となるホームページに掲載する写真素材の撮影代行をしてくれる費用です。
写真を自社で用意しようと考えても一眼レフがないといった理由から綺麗な画質を持つ写真が取れないということはよくあります。そのような際にホームページ制作業者がしっかりとした機材で写真を撮影してくれるサービスです。
価格相場は1日あたりの単価で考えることが多く、1日あたり50,000円以上を考えておきましょう。
やはりプロが撮影することもあり写真だけでホームページの見栄えがぐっと変わりますが、その分値段も少し張ります。またこのサービスを持たない制作会社もありますので検討する際は制作会社に問い合わせして事前に確認しておきましょう。
画像作成費用
自社の広告ページなどへ先導する目的を持つバナー画像の作成も追加して頼むことが多くあります。バナー画像は1点あたりで算出されることがほとんどです。
概ね1点あたり8,000円から12,000円が相場となっています。
お問い合わせフォーム作成費用
ホームページには閲覧してくれたお客様からのお問い合わせを求めることになります。ホームページからお問い合わせをいただく手段としては、電話番号やメールアドレスを掲載する手段、そしてお問い合わせフォームに入力して送信してもらう手段の大きく2パターンがあります。
電話番号やメールアドレスを掲載するだけであれば特に考える必要はありませんが、お問い合わせフォームを持ちたいと考えるのであればプログラミングの技術が必要となりますので少なくとも30,000円は見ておく必要があります。
アクセス解析
これはSEO対策に近いところですが、実際にホームページに毎日どれだけのアクセスが集まっているのか。月間どれだけのアクセスがあり、どのページに多くユーザーが集まるのかなどを解析してくれるサービスです。
当事業では絶対に導入すべきものだと考えておりますが、看板としてだけホームページを活用したいという目的であればそこまで求める必要はありません。
導入するだけの価格相場としては20,000円からとなります。さらにもう一歩踏み込んだ解析を行ったり、その解析からどのようにホームページを運用していくべきかを提案してもらうのはSEO対策やLPOの領分になってきますので追加費用としてかかるケースが多いです。
価格相場から算出したホームページ制作価格
では今までの価格相場を参考に、実際にホームページの制作依頼を考えた際に具体例を考えて算出してみましょう。すべてコーポレートサイト(企業用のホームページ)の平均ページ数を考慮して6ページとします。
- デザイン
- コーディング
- CMS導入
- レスポンシブデザイン
- SEO対策
- LPO
これらの中から必須となるものはデザインとコーディングですね。あとは目的によって分けられますので、以下の6ケースを具体例として取り上げます。
- CMS導入・レスポンシブデザイン・SEO対策・LPOを選択するケース
- CMS導入・レスポンシブデザイン・SEO対策を選択するケース
- CMS導入・レスポンシブデザインを選択するケース
- CMSを導入せず、レスポンシブデザインを選択するケース
- レスポンシブデザインを選択せず、CMSを導入するケース
- デザインとコーディングだけでホームページを制作するケース
SEO対策・CMS・レスポンシブデザインを選択するケース
SEO対策・CMS・レスポンシブデザインを選択する場合はおそらくしっかりとしたホームページを持ち、集客力を持たせてなおかつ、しっかりと売れるLPを作りたいと考えている会社が該当します。
これを価格相場から単純計算して算出すると、1,200,000円(税別)となります。これは最低価格をベースに算出していますので、実際にはもっと高くなるのが相場となるはずです。
またこれらの制作料金に含めて打ち合わせ等のディレクション費用等がかかってきます。そのため2,000,000円を請求されても全くおかしくはありません。
以下は内訳です。
デザイン・コーディング料金
トップページのデザイン・コーディング料金:65,000円
下層ページ(固定ページ2種類・カテゴリページ・記事ページ)4種類のデザイン料金:15,000円 * 4 = 60,000円
下層ページ(会社概要・アクセス・料金一覧・代表挨拶・カテゴリページ・記事ページ)6ページのコーディング料金 : 12,000円 * 6 = 72,000 円
合計 : 197,000円(料金A)
CMS導入
CMS : 70,000円(最低価格)
レスポンシブデザイン
レスポンシブデザイン相場は(料金A)を参照して1.7倍 = 334,900円(料金B)
SEO対策
ここではむりやり40万円としておきます。 = 400,000円
LPO
LP制作 (LPO込み) = 200,000円(最低価格)
合計
197,000円 + 70,000円 + 334,900円 + 400,000円 + 200,000円 = 1,200,000円
CMS導入・レスポンシブデザイン・SEO対策を選択するケース
ここでは先ほどのケースからLPOを抜いたケースとなります。CMSを導入してLPを社内で自作できる環境であることから、LP制作は自社でやるという目的を持っています。そしてLPに対してアクセスは集めたいのでSEO対策を協力してもらうというケースです。
このケースではLP制作の最低価格200,000円を引いた1,001,900円(税別)となります。内訳は上記である程度の計算はしておりますので割愛されていただきます。
CMS導入・レスポンシブデザインを選択するケース
SEO対策とLPOを削ることによって、集客力と成約力をそこまで求めずCMSによってブログを更新する機能を持ち、レスポンシブデザインでホームページを閲覧してくれているユーザーに対してスマホやタブレットでの閲覧配慮をしたホームページとなります。
このケースでは目的を会社の綺麗な看板として活用することが多く、個人的には保育園のホームページであればCMS導入とレスポンシブデザインをしてもらうことがおすすめです。SEO対策は集客に力を発揮する分野なので、保育園の事業では特に必要ないかと思います。
価格は先ほどのケースからSEO対策の価格を引いた601,900円(税別)となります。しかし保育園であれば写真の雰囲気はかなり重要かと思いますので、画像を撮影してもらうなどのサービスは活用することがおすすめです。
CMSを必要とせず、レスポンシブデザインを選択するケース
CMSを必要としない場合にはホームページ制作業者が制作したものでほぼ完結し、それ以上は月にほとんど更新しないというホームページに向いています。そのため一度作ったホームページに追加をする必要がないと確信できる場合にはCMSの除外を考えてみましょう。
もちろんCMSを安く導入してくれるのであればしてもらう方が絶対に良いです。やはり制作業者に依頼してホームページを更新していくというのはなかなか費用が追加でかかってしまいます。
ちなみに最近ではCMSの導入は多くの企業のホームページで行われています。ご参考までに。
このケースの価格としては先ほどのケースからCMS導入費用を抜いた531,900円(税別)となります。70,000円であれば、支払って導入しておいた方が後々良いかもしれません。
CMSの導入単体で扱っている制作業者もあると思いますので、少し割高となることが多いですが後から追加できないことはありません。
レスポンシブデザインを必要とせず、CMSを選択するケース
これはスマホユーザーがほとんどいないというホームページに当てはまると思いますが、基本的にレスポンシブデザインを抜くことはおすすめしません。今では必須項目と言える機能となっていますし、何より今後この機能がいらなくなるということが考えにくいため導入しておくべきです。
またCMSを選択するという場合には自社で更新していく目的を持っているため導入しているはずです。つまりユーザーに向けて何かを発信していくことになりますので、その大切なユーザーに対して使いやすい環境を用意してあげることができます。
このケースの最低価格としては267,000円(税別)となります。
デザイン・コーディング費用だけで作成するケース
デザインとコーディング費用だけで自社のホームページを作る場合は最低価格217,000円(税別)です。ですが!これを目的としたホームページの制作意図が私には全くわからないため、絶対にやめましょう。
とにかく安く作りたい!と考えているなら手はいくらでもあります。サーバー代・ドメイン代の運営する必要最低限の費用だけでホームページを持つ方法もあります。さらに言えばサーバー代・ドメイン代すらかけずにやりたいというのであればその方法もあります。
「無料で自作ホームページを運営しよう」リンク
価格相場を知らないリスク
初心者のかたからすると、言ってしまえばわけのわからないことを内部でやっているからこそ、価格を吊り上げられてしまうことも残念ながら少なくありません。また目的の達成には意味のない機能をつけて無駄な費用をかけてしまうこともあります。
実際にあった話で、私に完成されたホームページのurlが送られてきて「このホームページで価格相場からするとどうなの?」と相談されたことがありました。
中でどういった秘密の技術が駆使されているのかはわかりませんでしたが、私ならというか良心的なところであればどこも50万円以内で作れるようなホームページの作りでした。(・・・正直デザインも格好いいとも美しいとも言えなかったです)
しかし!制作依頼をして実際にかかった費用はざっくりX00万円(Xに入る数字は1以外で想像に任せます)。もちろんアフターフォローや、集客に関するバックアップといったオプションが付いていたかもしれません。拝見した感じでは残念ながら特に感じませんでしたが。
これ以上は深く言うつもりはありませんし、この業者は詐欺価格だろとも思いません。デザインも人それぞれで好みがありますし、集客に関しても満足するラインは設定したところ次第です。
その方に「後悔しているんですか?」と伺いしたところ「後悔している」とのこと。相談に来られたかたに厳しく言いましたが、知らないことが悪い!に尽きます。依頼された制作業者も一生懸命やってくれているはずです。
つまり最低限の知識を持って打ち合わせを行っていれば無駄な機能は省くことができます。そして本当に必要な機能だけに絞って、様々な制作会社さんに問い合わせをすることもできます。
X00万円でも満足できる人は満足できます。逆に10万円で制作できても満足できない人はできません。要は値段に満足するかどうかは自分が最低限の価格相場などの知識を持って依頼し、適切な目的を達成するためにしっかりと相談をしながら制作依頼をしているかどうかです。
失敗しないためにも価格相場を押さえて制作会社の値段は本当に自分に見合っているのか。目的を達成できるものなのかを考えることが大切です。またいくつかの会社から見積もりをもらうなども大切ですね。
つまり価格相場の知識は大切
ここまでしっかりと読んでいただけたかたにはご理解いただけたと思いますが、ホームページの制作依頼にはしっかりと価格相場を知ることも大切です。しかしそれ以上に目的を持って明確に何が必要で何がいらないのかを考えられる知識を持ちましょう。
価格相場を知ることもその知識のうちの一つとなります。もしホームページ制作に関して少しでも疑問を持っていることや、質問したいことがあれば私にお問い合わせください。
無意味に当事業でホームページの制作依頼を勧めることはないです。これは断言です。
- 2018/06/11:公開
- 2018/08/11:更新